
わたしたちのグループは,富貴(ふき)での米作りの苦労と工夫ついて調べました。1999年度,富貴での米作りを調べた結果,「富貴の米作りでも後継者が少ない。米作りでの収入が少ない。」と分かりました。しかし,米作りの苦労が多いのに今でも米作りで頑張っておられる方々にインタビューし,お聞きしたことをまとめました。
1 霜(しも)の被害などに強いイネにするための工夫は何ですか?
- ビニールや,黒いあみ(しゃおんし),こもでおおう。寒いときは,種をおそくまく。
- ビニールハウスの中で,育苗箱を使って苗を育てる。しもがおりなくなったら田へ10日ほどならべておく。
- 育苗だなで苗を育てるのでしもの被害の心配はない。
2 農薬の使い方と気をつけていることは何ですか?
- 富貴は寒いから,いもち病やもんがれ病になりやすい。苗のとき、いもち病に効く薬や殺虫剤をまぜておく。
- 7月の7日くらいにもう一度、いもち病に効く薬や殺虫剤、それに植物を元気にするHB101を混合してまく。
- いもち病にきく薬には,ダコニール液とアドマイヤー粒剤などがある。害虫にはウンカやイナゴやニカメイ虫やイネ水ゾウ虫などがいる。
- 農薬はできるだけ少なめに使うようにしている。農薬のふくろに書いているものより少しうすくして害虫が発生してから消毒する。消毒はあまりしないようにしている。
- 農薬が米に長く残らないように使う。
- 風のない日を選んでマスクとゴム手袋を使って農薬を使う。
3 米作りを続けているのはなぜですか?
- 2アールほどの少ない水田で自家用の米作りをしている。
- 年寄りになると手や足の運動になってよい。
- 育てることがうれしい。
- 自分で米を作ると,消毒や米作りに気配りしてよい米をつくれるので,安心して米が食べられる。
- 富貴で,作った米はおいしい。作ることが好き。
- 買った米は約五種類の米が入っていて安心して食べれないから。
- 先祖から伝わっているから。
- 田が,荒れ地になると困るから。
- 谷川の水で米を作るから米がおいしい。
- 戦争で食べ物がなくて,困ったので今でも米を作っている。
